Jem Cuoio Artigiano 中川工房

革小物を製造している中川工房のブログです。更新は少なめですがSNSでは出来ない長文や写真でのお知らせなどを掲載しています。 また本革のエイジングサンプル集など革について知りたい方のページもあるのでご覧ください。 レザーソムリエProfessional(中級)資格・古物商許可所持

2018年05月

革小物を製造している中川工房のブログです。更新は少なめですがSNSでは出来ない長文や写真でのお知らせなどを掲載しています。

また本革のエイジングサンプル集など革について知りたい方のページもあるのでご覧ください。

山田工業所の打ち出しフライパン


今回はレザークラフトと何にも関係ない話となっています。

家にあるフライパンでいくらか大きいのが欲しいと思い、いろいろ探していたのですが、なかなか自分の好みの物がありません。

フッ素樹脂などのコーティングフライパンは高価な物で大切に使ってもよく持って5年ほどでコーティングの寿命が来るため、それ以降は普通のフライパンです。

ということで昔ながらの鉄フライパンを探して、山田工業所さんの打ち出しフライパンンを購入しました。


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山田工業所さんは主に中華街などの料理店など向けに中華鍋を製造されている会社です。

特徴は一枚の鉄板を5000回以上叩いて成形するため、油なじみがよく使いやすいという評判です。

フライパンも製造しておられたのですが、通常はフライパンの径と持ち手の長さが一緒のため、26cmの物だと全長52cmになります。

家庭で使うには長く感じるため、持ち手部分を22㎝に短くしてもらうセミオーダーをしました。

こういったオーダーを受けていただけるのも、山田工業所さんの強みです。


それと、家ですぐ使うのと家のコンロでは錆止め材を焼き切るのに大変なため、さび止めなしの状態で注文しました。

で、注文してから約5週間で手元に届きました。錆止め材をしてないとはいえ、製造時の機械油などはついているので、ある程度火にかけて洗浄後、慣らし炒めをしてゆきます。


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上のは洗浄後の写真ですが、この後慣らし炒めをして幾らか調理してみました。

使った感想は、今回は1.6㎜厚の物を選んだのですが、火まわりが良いのと、中華鍋のように、あおりやすい形状だというのが分かりました。

それに炒め鍋のように深さがあるので、炒め以外でも色々と使えるように思います。

それと、個人的には1.6㎜厚でも意外と軽く感じます。好みや筋力によりますが、男性だともう少し厚みがある物を選んでもいいかもしれません。

これからはしっかりとこれで使って料理してゆきたいと思います。


色々とレザークラフトで作ったものやたまに掘り出し物なども出していますので、よろしければご覧ください。

また、出品予定もしくは出品中の物はブログからご連絡いただければ、直接販売もできます。若干ですが値引きをいたしますので、ご希望の方はどうぞ。

こちらのリンクはヤフオク出品中一覧へとリンクしています

それでは。

栃木レザー 名刺ホルダー 0528


仕事場の方から名刺入れの依頼を受けて製作しました。

革は手持ちの中から選んでいただいた栃木レザー オイルシュリンク キャメルです。

縫い糸はビニモMBTの茶で手縫いしています。四隅などを2重縫いして補強してあります。

今回はホックなしのタイプを選択されているのでシンプルなホルダーになっています。

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女性の方からの依頼だったので、シボ具合が比較的細かい所から取っています。上品な感じに仕上げっています。


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中にはレイメイ藤井の20枚カードホルダーを装着しています。中のホルダーがダメになれば交換できるので長い事使用することができます。

サイズは通常の名刺サイズが20枚、厚みによっては40枚以上入るかもしれません。

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コバ部分もきっちりと磨いてから、レザーフィックスを数回重ね塗りで処理しています。

また、床面部分もしっかりと押さえ処理しているので毛羽立ちはしにくいかと思います。

これから納品したいと思いますが、気に入っていただけると嬉しいのですが。

ほかにも、家族用にこんなのを製作していました。


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病院のカードや保険証などをまとめて入れるポーチです。

赤の馬革を使用しています。新喜皮革さんのヌメ馬革ですが、表面に防染処理剤を塗布してあるため、水をはじくなど日常生活では使いやすい革です。


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それでは。



革と木のルアーケース・ペンケース イタリアンオイルドヌメ 0526


前回紹介していた革と木のケースが完成しました。

使用皮革はイタリアンオイルドヌメ、縫い糸はビニモMBTです。

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今回チョイスした革とウォルナットの木の色合いとがいい感じにあっています。

このケースですが、とある革鞄の手作りをしておられるメーカーさんで同じような物を作っておられます。

しかし、そこで作られえているペンケースでは、いくつか不満があり自分でもっといい物に、そしてペンだけでなくルアーなどを入れるケースなどにも対応できるように作って販売用にできないか?と考えたのがこのケースの始まりです。

その不満点にケース容量の浅さ(深さ15mm)という問題がありました。太軸なペンを好んで使用するのですが、ペンや万年筆を入れるとふたが浮くという欠点がありました。

さらには掘り抜きでケースを作っているため、中の上下部分が緩いカーブを描いていて、縦にペンケースをカバンなどに入れた場合、振動でペン先が外に飛び出すということもあり、ケースを製作していただくにあたり、深さを25mmの深さにしていただきました。

この大容量にしたので、ルアーケースとして十分な物へと作ることができました。

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試しに入れた所、65~80mmサイズのルアーが12本入れて、ある程度の余裕があるケースになりました。

もしペンケースとして使う場合でも、マッキ―を入れても、十分に収納できるサイズです。

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実際に自分の愛用しているペンを入れるとこうなります。

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木軸や拭き漆のペンなので、よくあっていると思います。それに四方が垂直なので持ち運びなどでペン先や頭部分が心配な方はフェルトを貼るなどの自分での加工がしやすいです。

それと、ふたを閉めた際に硬めの革でもケースに沿って隙間ができないようにR部分も大きめの物にしていただいています。

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メーカーさんの不満点その2、ステッチやコバがお粗末…

製作者によるので、どれもがそうではないと思うのですが、コバの磨きが甘かったり、ステッチの始末がダダクサな仕上げになっていたりします。

職人の腕とミシンの扱いによるものから来るとは思うのですが、当たり外れがあるのが残念です。

ですので、時間がかかりますが、このステッチとコバは丁寧に仕上げるようにしています。まあ、手縫いなので、メーカさんと同じく自分の腕次第ですね。

こちらの裏蓋の内側には芯材を貼ってハリを出していますが、使用する革やホック部分によっては芯材なし、裏革なしで製作することも可能です。

ちなみに裏革なしだとMKホック(こちらで使用している特殊ホックです)を使用した造りを考えていますが、これもそのうちに製作していきたいです。

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木工家の方には表面仕上げをオイル磨きで製作いただきました。木の感触がありながらも木目が出やすいのでいい感じになっています。

この仕上げだと、自分でさらにクルミ油や荏胡麻油、ミツロウなどで手入れすることもできます。ちなみにメーカーの物はおそらくはウレタン仕上げなためかミツロウなどで手入れしても染み込む気配がありませんでした。

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中の部分の拡大です。カシメはケース内部は平たんになるように平頭になるように打ち込んでいます。使用したカシメは真鍮無垢のカシメです。

結構これが曲者でした。通常の打ち台だと高さが足りないため、ステンレスの塊材を新たに購入して、道具で打ち込み、さらにハンマーで打ち込んで固定させています。

中の木に傷がつかないようにするのも、結構気を使って作業しました。

こちらは製作に当たりケースを外注しているので結構な原価がかかっています。製作費を含めた販売価格となると、万を超えてしまうのですが手に入れた方には後悔させない物に仕上げっていると思います。

それに今回はイタリアンオイルドヌメですが、好評であれば様々な革で製作できればと思っています。

例えばルアー用としては水辺で使いやすいサドルレザーや栃木レザーで、ペンケースとしてなら、ベイカーさんとかトーマスさんとか新喜皮革さんとか重厚な雰囲気を持つ皮革で作ったら、いいものになるのではないかと思います。

こちらはヤフオクで出品文を作って試しに出してみようと思います。


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それでは。

革と木で作る趣味的なケース

今回は試作していたケースがやっと最終段階まで進んだので、その紹介です。

革と木のペンケース 試作型レザークラフト 色々なペンケースの形などで紹介していたものですが、最終試験製作を進めています。

途中経過が無いのですが、革の部分と木のケース部分との写真をいくつか撮影しました。

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革の部分の縫いは少なめですが、随所に工夫を凝らしているため、見た目以上に手がかかっています。

裏蓋部分に芯材を仕込んでいたり、ベルトの根元部分を漉いてなどもありますが、何よりも型紙を1mm単位で調整して正確に切り出す必要があるので時間がかかります。

そして、木のケース部分ですがこちらは自分では製作できないので木工家の方に依頼して特注していただいています。

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材木はウォルナットを使用して、オイル仕上げで作っていただきました。

こちらもいくつかのわがままな仕様をお願いして作っていただいているので思い通りのケースを製作いただきました。

後は革とケースをカシメで合体させれば大体完成ですが、このカシメも通常ではない仕方で作業しなくてはならないので、ゆっくり正確に作業を進めたいと思います。

こちらは完成すればまたブログで載せたいと思います。


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ルガトショルダー キャメル 書類ケース


個人的な製作で書類ケースを作りました。

使用レザーはルガトショルダーのキャメル(限定色)、縫い糸はUSシニューです。

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サイズが大きいとルガトの杢がよく映えます。

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15mm径の真鍮製バネホックを使用しています。

中に書類を入れた際に引っ掛けることがないように別パーツをつけています。

しかし、この大きさのポンチがなく革包丁で切り出しています。それ故歪な丸に…

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中に入れる書類はA4ファイルサイズを想定して作っています。ですのでかなり大きいケースになりました。


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書類を大量に入れることを考え、フタは緩めな締め具合に調整です。

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そしてコバ部分は蝋による焼き締めで仕上げています。

一時はロールペンケースもこの仕上げだったのですが、とにかく手間がかかるので、今のペンケースは別処理で仕上げています。

このケースもおおよそ7〜8回ほど蝋を塗って、焼ゴテを当ててと繰り返しています。

おかげで半艶の木目のような仕上がりです。

全体的に何だか迫力ある書類ケースになりましたが、良いものに出来ました。

今回は売り物ではありませんが、こういった物も製作ができます。

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英クレイトン社ホースフロント ロールペンケース 0509


英国クレイトン社のホースフロント(馬革)で作ったロールペンケースです。

縫い糸はビニモMBT黒、革タグには栃木レザーのオイルシュリンクレザーを使用しています。

チョコ色なのですがほぼ黒に近いチョコ色です。

革としては軽く非常にオイリーな物です。傷がつきやすい性質がありますが、優しく撫でてやればそれも一つの模様となるような革となっています。

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こちらは今週にまとめて出品予定ですので、よろしければご覧ください。

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イタリアレザー cuoificio MPG社 オイルドヌメ ロールペンケース 0508


ヤフオクに出品するロールペンケースです。

使用レザーはイタリア cuoificio MPG社のオイルドヌメレザー、縫い糸はビニモMBTの茶です。

革タグには栃木レザーのオイルシュリンクレザーを使っています。

今回は厚めに漉いた革を外側に使用しているので、がっちりとした質感です。
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ピット鞣しの革となるため、エイジングするとかなりの色変化が生じます。


こちらは今週にまとめて出品予定ですので、よろしければご覧ください。

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それでは。

ミヤツグオリジナルレザー モストロ キャメル ロールペンケース 0506


ミヤツグさんオリジナルレザーのモストロで作ったロールペンケースです。

この革は特に「化ける革」として作られており、使うにつれて味わいが出てくる革となっています。

こちらでモストロに関して紹介しております。


縫い糸はビニモMBTの茶、革タグには栃木レザーのオイルシュリンクレザーを使っています。

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こちらは今週にまとめて出品予定ですので、よろしければご覧ください。


色々とレザークラフトで作ったものやたまに掘り出し物なども出していますので、よろしければご覧ください。

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それでは。

サドルレザー ロールペンケース 0506


ヤフオクに出品するペンケースの紹介です。

使用レザーはサドルレザー マットブラウン、縫い糸はビニモMBTこげ茶です。

今回のペンケースから革紐の先に革タグが付属する仕様となりました。

ちょっとこれでオシャレになるでしょうか?今回はモストロの革タグが付いています。

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こちらの革も在庫が少なくなってきたので、あといくつ作れるだろうか?

革の質の割には割安に設定しているので是非ご覧ください。

こちらは来週にまとめて出品予定ですので、よろしければご覧ください。


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姫路革 ピット鞣しのロールペンケース


ピット鞣しの革を探していて姫路産の物を見つけたのでそれで作っています。

色は薄めのチョコ色、縫い糸はビニモMBTのこげ茶です。

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糸周辺の白いのは縫い糸に引いた蜜蝋が付着したものです。使用するにつれ取れてゆくと思います。

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こちらは訳ありで出品しようと思っています。実は革ひもを通す部分を間違えた径で打ち抜いてしまい、ハトメを装着していません。

ですので、内側にくる部分に革タグをつけて留としています。
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ピット鞣しなのでコバはしっかりと磨くことができます。

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エイジングサンプルですが、最初オイルアップせずに直射日光に当てたら漂白されてしまいました。

おそらく、染料の性質上とは思うのですがオイルアップした後に日光に当てた分に関してはきちんとした変化をしたので、こちらで作る際には忘れないようにしようと思います。


こちらは来週にまとめて出品予定ですので、よろしければご覧ください。


色々とレザークラフトで作ったものやたまに掘り出し物なども出していますので、よろしければご覧ください。

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