バイブル ベイカー社 フルグレイン ブライドルレザー 手縫い(落札いただきました)

今回は、一番最初の記事に載せていたシステム手帳を一部改良を施した為、再度写真を撮影、出品しなおすことにしました。

使用レザーはベイカー社 ブライドルレザー ダークステインカラー(弱シボ)、縫い糸はナイロンボンド糸タンです。

ベイカー社のブライドルレザーの特徴は「フルグレイン」という表面の吟面を削らず仕上げたブライドルレザーです。最近私も知ったことですが、通常のブライドルレザーはロウ・油分を染み込みやすくするために表面を若干削ってから処理をするそうです。

通常のブライドルレザーはそうした方が表面がきれいに仕上がるのですが、同時に最も丈夫な部分をなくしてしまうので、強度的には劣るということでした。

逆にフルグレインタイプは表面そのままなため、牛が生きていた時のカサブタや血筋、加工中のキズなどもそのまま残っています。(たまに毛が残っていたという話もお聞きしました)

ですが、ワイルドさヴィンテージ感漂う色むら仕上がりは他ではまねできないものです。ゆえに入手することも難しく、貴重なものとなっています。このシステム手帳もそういったキズなどがありますが、これも革ならではの物とお考えいただければと思います。

魅力はたくさんあるのですが、書くときりがないので、ご興味を持たれた方は「フルグレイン ベイカー社」で検索いただくともっと詳しく書いておられる方がいますので、どうぞ!


イメージ 1

表側からです。

イメージ 2

カシメは本金を使用しています。また、カシメを打った際の跡がついています。

イメージ 3

改良をしたコバ部分です。 再度の染色と防染剤を下塗り1回、上塗り2回をして仕上げています。

どんな状態でも色移りが無いわけではないですが、今のところできる限りの処理をしていますので、これ以上は既製品でも難しいと思います。

イメージ 4

リフィルとペンをさしたイメージ画像です。

イメージ 5

ベルト部分も可能な限り処理をしました。

イメージ 6

他のコバ部分の拡大です。

イメージ 7

使用な金具はクラウゼ社の高級金具です。壊さないと外れません。

イメージ 8

全体的に硬めなので手で押さえています。

イメージ 9

色合い的にはこの色が実際の色に近いです。 ちなみに、下の黒いのは同じくベイカー社のフルグレインではない、グレージングしたタイプの黒色です。こちらはこちらでいい輝きが出ますよ。

このようなキズや穴があります。

イメージ 10


最初の記事で製作中にできた傷と紹介した部分ですが、時間がたってきたためかかなり目立ちにくくなってきました。

こちらは週末に出品予定なのでよろしければご覧ください。

総手縫い ブライドルレザー システム手帳 バイブル (ヤフオクにリンクします)